ひょんなことから「本日の清盛くん」と題して大河ドラマ『平清盛』の毎回の感想(途中からだけど)を、去年は記してきました。

    その最終回の感想の記事で「後日、全体を振り返っての感想とか、時間があるときに書きたいとは思ってますが・・・」などと書いてしまったので、今、コレを書き出したのですが・・・・

    ああ、まさに「去るものは日々に疎し」。
    時間が経つにつれて、もうどーでもいい感じになってきてます。
    振り返ってみれば、ホントに内容的にはどーでもいいドラマだったんだなと思います。


    このドラマが良かった、というよりも貴重だったと私が思う点は、珍しく崇徳院さまのお姿が観られたこと。その存在自体が取り扱い注意のスキャンダラスな方だから、これは本当に貴重。

    それと、ドラマの中で和琴が画面に出てきたこと。これも珍しい。

    ・・・・・・・

    って、私にとってはそれくらいなのが哀しいですね。


    『平家物語』という題材、そして私自身が以前龍笛を習っていたこともあり、文化的背景の興味から観続けていたけれど、感想ではずっと書いてきたとおり「ドラマのくせに盛り上がりに欠ける。退屈」というもので、ま、全体的にあんまり面白くなかったです。

    題材自体が暗い、という意見もありましたが、でもねー、『平家物語』とは「諸行無常」という、究極の「滅びの美学」を楽しむものなんですよ。

    それに、『平家物語』の原文を使用した台詞が多用された回(第43回 忠と孝のはざまで)は評価が高かったし、実際に私も面白かったという点を考えれば、題材のせいでつまらないということはないですし。

    というか、最高の「語り物文学」である『平家物語』の語りの、(古語だけど)日本語の威力を見せつけたという点に着目すれば、題材を活かしたドラマ作りをするだけで、かなりな高得点を挙げられたのではないかととも考えられるワケで。


    それと・・・・時々、勝負を投げたような演出・展開が雑な回(清盛の生涯の片腕となる盛国が養子になるくだりとか端折りすぎ)反対に冗漫すぎる回とかあったりして(これは全体的に)、視聴者としては、もう、ドラマ製作の内部でいざこざとかあったんじゃないだろうか、なんて勘ぐりたくなることもありましたね(そういう噂は知らないけど)。


    あと、音楽的に哀しい場面で「カッチーニのアヴェマリア」が流れてくるのが、すごく個人的に嫌でしたね。
    とても良い曲なんですが、時代劇の中で、というかこのドラマの中で聴きたくはなかったです。
    なぜかわかんないけど、私はこの曲が流れるたびにイヤーな感じになりました。
    センス的に許せなかったんでしょうね。ごめんね。


    音楽といえば、このドラマの音楽を担当した吉松隆さんのブログ記事にこういうものがあって、私は去年の11月くらいに初めてこれを読んだのですが、

    「個人的には(どうしても西洋の香りがする)ピアノよりこちらを全面的に使いたかったのだが、「和楽器を全面的に使う」ということに関してはかなり激しい抵抗を受け、断念したいきさつがある。」
    という部分を読んだときには、なんかすごく愕然としましたね。

    必要以上に汚い画面作り、天皇家を「王家」と主張した点など、スタート時からいろいろなことは囁かれていたドラマでしたが、改めてまともな感覚で作られていたドラマではないことがわかったというか・・・。

    放送事業の闇を教えてくれたドラマだったな、と思いました。

    おかげで平知盛のような心境になり「見るべきほどのことは見つ」ということで、もうこれから新作のテレビ時代劇は観なくていいな、という気持ちになれました。


    児童文学作家のジョーン・エイケンという人がそのエッセイで、「人が一生に読むべき本は、もうすでに書かれている」ということを書いていました(だからこそ、これから本を書く人は、自分にとってだけでも必要な価値のあるものを書くべきではないか、と私は考えています。これは私の解釈であって、ジョーン・エイケンがそう書いているわけではありません)。

    それでいくなら「人が一生に観るべき時代劇は、もうすでに創られている」ということでしょう。
    実際にそうだと思います。素晴らしい作品は山ほどありますもの。

    ということで、この大河ドラマ『平清盛』は、私に現代新作テレビ時代劇の引導を渡してくれたようなものですかね。

    なので、やっぱり最後に言っておきましょう。「ありがとう」と。
    もう時間をムダにしなくてすみますからね。

    これは皮肉でなんでもなく、心からそう思います。
    きっとずっと私が心に感じていたことだからでしょう。
    やっぱりそうだったんだな、と教えてくれたんですから「ありがとう」です。


    というところで、「本日の清盛くん」シリーズを終わります。
    蛇足な記事でしたが、私はこれを書いてホッとしました。
    ま、それなりに「観るべきものはあった」作品だったということですね。うーむ。




    (おまけ)
    <その1>
    TARKUS タルカス.wmv
    Keith Emerson & Greg Lake / arranged by Takashi Yoshimatsu



    <その2>
    ◎『平清盛』《放送回エピソード&登場人物 人気投票》 アンケート結果&動画











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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    時代の転換期を生き敗者となった平家。動乱の時代を記憶する琵琶法師が歴史的事実を乗り越えて伝えようとした「平家」の物語を読み解く入門書。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    いくさ物語と琵琶法師/時代を動かす清盛/院側近の動きと山門大衆/怨霊の妨害に抗う清盛/摂津源氏頼政の遺恨/「盛者」清盛に「冥衆」の審判/頼朝が挙兵/高倉上皇の死から義仲の登場へ/盛んなる者、清盛の死/義仲、破局へ多様な武士の生き様/平家、京を離脱、筑紫を漂泊/異文化の接触、頼朝と義仲/源平、一の谷の合戦/平家公達の思い/墓穴を掘る義経/平家、破局へ/源平のくさ物語を閉じるために/断絶平家へ/潅頂巻の建礼門院/結論一 転換期の人々/結論二 語りの方法と今後の課題






    本日の清盛くん。
    今週は熱病のため寝巻き姿(でも絹の上等なやつだよ)。その後、生霊になったり死霊になったりでそのままの姿で徘徊しまくります。
    まだ死にたくないので泣いちゃったりもしましたが、ほとんどは穏やかな笑みを浮かべておりました。
    もう自由な思い通りの世界の住人なので、若返ったりするとあの汚い高平太(たかへいた)姿にもなったりして。


    他の平氏の皆さんは、オールスターキャストでお出迎え。清盛くんからの温かい遺言、というかねぎらいの言葉に一同、涙なみだでございました。


    頼朝(よりとも)くんは、本日は凛々しい棟梁になってましたねー。もう「綺麗」とか誉めるのが失礼なくらいでした。ドラマの中でも、一年を通してかなり成長したキャラでしたね。それにしても、私がこれまで観た時代劇の頼朝役では、最もハンサムな、ああやっぱり「綺麗な」頼朝でしたね。

    カッコいい&可愛い義経(よしつね)くんは、お兄ちゃんに自分の心をわかってもらえなくて泣いてます(みんな、あの流行歌狂いのバックギャモン男(後白河法皇さま)が悪いんだけどさ)。どんどん追いつめられてます。そして・・・・ついに弁慶(べんけい)と共に旅立つのであった・・・。



    さて、本日のストーリーは、・・・・

    熱病で危篤状態となった清盛くんは、生霊となって西行(さいぎょう)くんの元へ姿を現します。死霊となってからも西行くんの力を借り、平家一門に遺言、そして時を経て頼朝くんの前にも現われます。清盛くんの亡きあと平家は滅び、主だった人々もこの世を去り、そして、この物語の語りをつとめた頼朝くんも没して、まさに「ただ春の夜の夢のごとし」全てが「偏(ひとえ)に風の前の塵(ちり)に同じ」となりました。その頃、海の底で目覚め宋剣を手にした清盛くんは、水底の都に迎え入れられ、懐かしい人々と再会するのでした・・・。


    今回はダイジェストムービーが無いので、ラスト数回分ダイジェスト版の予告編はこちら。


    ああ、なんとか全編(10分しか観られなかった回もあるけど)観終わりました。
    とにかく、エラかったな私(実は香川方言では「えらい」というのは疲れたという意味で使います。つまり「偉い」という意味も含めて二重のつもりでこの言葉を使ってしまうよ)。

    さて、本日の感想ですが・・・

    そうか、これが噂の「西行のスーパーイタコ状態」か。

    清盛くんが主人公のドラマでなんとか「けり」をつけようとすると、この手しかないですかね。ま、この設定を通用させるのには、相手が大河ドラマなんで作家さんは勇気がいったと思いますが、やってしまえば確かにストーリー展開がやりやすい。

    おまけに・・・さすがに平家一門の皆さんに直に遺言、というかねぎらいの言葉をかけていくシーンでは、みんなが涙なのも納得で、私も一緒になって涙ぐんでしまいましたよ。

    ホントにねー「画面が汚い」だの「視聴率が大河ドラマ史上最低記録更新」だの、いろいろと皆さんも苦労があったと思います。主演俳優さんからのねぎらいの言葉に、キャスト、並びにスタッフ一同も涙したことでございましょう。

    それにしても・・・・清盛くんの義弟の時忠(ときただ)に対して「時忠あらずんば平家はあらず」とか清盛くんが斬り返したのは笑ってしまいました。
    なんか、前半の平氏一門シーンのアットホーム・ギャグを思い出しましたねー。そうだなー、後半ももっとアットホーム・ギャグが欲しかったな。

    平家滅亡シーンは、時間の関係であっさりと処理されておりましたが、ま、平家の女たち&安徳天皇の入水と「碇知盛(いかりとももり)」で充分か。知盛さんには、両手に冥途の供を一人ずつでも抱えて飛び込んで欲しかったけど、ま、いっか。こんな状態なので、義経くんの「八艘飛び(はっそうとび)」もなかったのはしょうがないね。

    それにしても時子(ときこ)さん役の深キョンは可愛らしすぎでした。平家のゴッドマザーにはまだ迫力が遠かったけど、可愛くて綺麗だったから許す(なんたって、清盛くんから「紫の上」とお褒めの言葉をもらってましたからねー)。迫力の時子さんは、以前の大河ドラマ『義経』で松坂慶子さんが観せてくれましたのでね、それでいいよ。(『義経』の時子さんは、清盛の遺言を捏造(頼朝の首を供えよ、はあのドラマでは時子さんが捏造したことになっていた)するような人だった。)

    ああ、それから清盛くんの(血の繋がっていない)弟の頼盛(よりもり)くん。平氏の嫡流の血を守るために頼朝くんに下りましたが、このドラマの解釈が、頼盛くんに対する最も納得のゆく、というか好意的なものですね。現実には卑怯者、裏切り者扱いされている彼なんですけど、「平氏は常に一連托生」を身をもって染み込ませている彼にとっては、裏切ることが一門と一蓮托生になれる(生き残ることこそが彼の平氏の中での最重要任務だから)道だったですからね。清盛くんの遺言の好意だけ胸に抱いて主従の縁も切り、ただ一人卑怯者の道をゆく彼はカッコ良かったし、(腹違いだけど)実の弟の義経くんを殺してしまう頼朝くんの前で微笑んでいるのも、なんというか、戦さでは確かに平家は負けたけど、人間としては勝ってたんだという感じがしましたね。


    そして、最後までバックギャモン、もとい双六をやってた後白河院(ごしらかわいん)さま。さすがに頼朝くんでは若造すぎて、遊びのお相手としてはイマイチだったようですね。というか、もうそろそろ寿命も尽きるようなので仕方ないか。

    今回は後白河院の老けメイクは、初めて絶好調でしたね。西行くんも老けメイクをちょっと強くしてましたかね。そうそう盛国(もりくに)くんの餓死メイク、かなり、でした。お疲れさまです。(でも盛国くんがずっと清盛くんが首にかけてた銭の数珠(でいいのかな?)を、死の間際まで手に握っていたのは泣かせましたね。)


    さて、義経くんと弁慶の最期。弁慶の血糊のつき方って、昔の大河ドラマの『源義経』の緒方拳さんっぽかったです(ほとんど記憶にないけど、スチール写真の印象から、ね)。立ち往生は、私は同じNHKの『武蔵坊弁慶』の中村吉右衛門さんの、最期にむーって息を吐ききって、目を見開いての立ち往生が一番印象に残ってるかな。ま、この弁慶も眉間に矢を受けながら(マジ即死だよ;;)それでも頑張ってましたね。

    義経くんは、女性関係のエピソードがまるで無かったので、たった一人の自刃が寂しそうで可哀相でした。(でも「ドカーン」じゃなくて良かったです。←わかる人には分かる;;)


    <ああ、そういえばねー、清盛くんの死の直前に立ち上がるシーンですけど、大抵の時代劇ではこういう演出になっていて、それがいつ頃からそうなったかは知らないです。でもね、いつだったか、年末の民放の時代劇の義経ものだったと思うんだけども、若山富三郎さんの演じた清盛は、庭まで飛び出して、最後に素晴らしい薙刀の殺陣(ま、ひとり演武みたいなもんですが)を観せてくれて、あまりのエンターテイメントぶりに、私は感激しましたね。・・・突然こんな話してゴメンね;;>


    そうですね・・・書こうと思えばまだいろいろと書くことがありそうな気もしますが、このへんで一応やめときます。

    私の望みどおり、波の下の、水の下の、海の中の都で、平家一門が幸せそうに終わってくれて、ホント良かったです。

    ま、できれば兎丸がしっかり都を整えていて「ほら、見ろや、きよもりー」とか苦心の作を見せてくれるとか、「清盛さまーっ」と義経くんも水底の都に居るとか(なんか、清盛くんが西行くんを通して頼朝くんに会いに行ったのは、弟討伐をヤル気にさせて、水の都に義経くんをスカウトするためではなかったかとも、考えたりもしなくもなかった。だって義経くんは、頼朝お兄ちゃんの前でも「清盛さま」とさま付けだったもんね)、もっと楽しい海中都ライフも観たかったけども、そこまでいくと妄想の世界だもんね;;



    とにかく、『平清盛』観終わりました。よかった、よかった。

    また、後日、全体を振り返っての感想とか、時間があるときに書きたいとは思ってますが・・・。

    とりあえず「本日の清盛くん」シリーズは終了です。
    おまけの感想編でまたお会いしましょう。なんちゃって。

    はてさて、そのおまけは、どうなりますことやら。






    <本日のおまけ>
    Antoku Becomes A Dragon (2/2)
    Musashibo Benkei 2-2









    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    『平家物語』などの軍記物により後世に伝わった源平合戦は、ともすれば紋切り型の合戦譚と考えられがちだ。だが、本当に平氏に勝ち目はなかったのか、また両者の明暗を分けたものは何かと検討していくと、新たな解釈や教訓を導き出すことができる。世界の戦史に詳しい著者ならではの視点で、23の合戦を選び、戦いの経過とその戦場における教訓をわかりやすく解説した好著。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 平氏の支配確立(保元の乱-夜襲案を退けた上皇方の根本的ミス/平治の乱-平清盛の優れた判断能力が勝因)/第2章 源頼朝の挙兵(宇治の戦い-決起してからの手順があまりにお粗末/頼朝挙兵-「勝ち易き」を叩いた平凡な勝利 ほか)/第3章 木曽義仲の挙兵(市原の戦い-情報戦と優れた幕僚の大切さ/金砂城の戦い-勢いに乗った戦略の勝利 ほか)/第4章 源義経の戦歴(宇治川の戦い-六〇倍の敵を迎えた勇将の悲劇/三草山の夜襲-奇跡的な成功を許した平氏側のお粗末 ほか)/第5章 頼朝の天下確立(衣川の戦い-「中世のスターリン」頼朝の冷徹な戦略/奥州征伐-軍事的才覚より政治的才覚が天下を制す)


    世界的ブランド「ルイヴィトン」製、世界4大ゲームの1つ「バックギャモン」のボードゲームが入荷しました! 双六の原型でもあり、2つのダイスを振って自分の持ち駒(15個)を全てゴールさせる対戦ゲームです。ダミエキャンバスのトランク型になっていますので、持ち運びにも便利です。ボードゲームとして楽しむのは勿論、インテリアとしてもお楽しみ頂けるコレクター垂涎のレアアイテムです!





    本日の清盛くん。
    今週も金の入道スタイル。老けメイクは手までに及んでいたような気が(サイコロ持つ指や手のひらにも赤いブツブツを描いていたように見えたが)。今週もイマイチ元気なし。

    他の平氏のみなさんはお変わりありません、というよりも、ほとんど出番が無かったね皆さん;;

    綺麗な頼朝(よりとも)くんは、ちょっと前から白いお顔もだいぶ日に焼けてきてたんだが、時政(ときまさ)父さんにもわかるほどになってきました。御家人制度の導入、鎌倉の都造りととっても活動的です。

    カッコいい&可愛い義経(よしつね)くんは、じゃれっこしている弁慶(べんけい)には「泣き所攻撃」は決まるし、お兄ちゃんからは都構想を聞かせてもらってとっても嬉しそう・・・なのに次回予告では早速・・・なワケなのかな。(そこまでこのドラマで描くとは思ってなかったよ私)



    さて、本日のストーリーは、・・・・

    各地での平家打倒勢力の蜂起と謀反、高倉上皇(たかくらじょうこう)さまも崩御され、踏んだり蹴ったりの清盛くんの前に、幽閉を解かれた後白河法皇(ごしらかわほうおう)さまが権勢の頂に返り咲く。その姿と言葉に、幽閉されながらも世情を操り暗躍していたことを悟った清盛くんは愕然とする。一方、鎌倉の頼朝くんは御家人制度の確立や、鎌倉の都造りを着々と進めていた。(そのことを伝え聞いた清盛くんは、ライバル心を燃やし、ちょっと嬉しそう。)そしてある夜、自分から後白河法皇さまのところを訪ねた清盛くんは、「負けた方が勝った方の願いをひとつ聞く」という(いつもの)双六勝負を所望。思い出話に花を咲かせながら戯れる二人の勝負は、清盛くんの勝ち。これでもう上皇さまとの双六勝負は終わりにしたい、という清盛くんの願いを聞いた上皇さまは、もはや世の中の趨勢は武士の手にあることを理解し、立ち去る清盛くんの後姿を寂しげに見送る(もうキミとは遊ばないよ、と言われたのもショックだったのか? トモダチいないもんな法皇さま)。源氏勢との決戦を前に余念のない清盛くん。しかし、彼はすでに高熱の病に侵されていた・・・・。



    ああ、最終回前の回であったのに、なんとまぁタルい今回であったことよ。
    見続けるのが苦痛なくらいドラマの展開がタルかった。
    このドラマの初期の苦痛さ(視聴者離れの原因だったと思う)を思い出したよ。
    その点では、最終回前までのこのドラマ全体の総括はできてたのかもしれないけどね。

    (個人的な事情だけど、昨日、久しぶりにハリウッド・ミュージカル黄金時代のダンスを観てしまったせいか、もうこのドラマの運動神経の悪さにはついていけなかったです。
    ごめんね、昨日、抜群の運動神経と鍛え抜かれた技術を観てしまって、知らずに視聴レベルが上がってた私が悪い。)


    えーと、軽いところから話を始めると、崩御された高倉上皇さまは、笛の名手として名高い方だったので、死の床で笛を所望する(后の徳子(とくこ)さんを慰めるため、もあると思ったけど)のは、らしい演出。
    ただ、龍笛は体力が無いと鳴らせない(恐ろしく息が必要なのだよ。つまり腹筋も、ね。)から無理だろ、と思ったら、ちゃんと鳴らせない演出してたのはえらいと思った。
    (実際の問題としては歌口に唇がかぶりすきてたので、あれでは鳴らない。でもちゃんとした姿勢がとれないほど衰弱している、と思えば、笛の名手だけに悲しい姿、と言えます。)

    その音を聴いて「なんと美しい音色」とか言った徳子さんは、良い奥さんだ。これまでに高倉上皇さまが笛を吹く印象的なエピソードでもあれば、もっと盛り上がったシーンだったろうに。
    (私はと言えば、龍笛だけ見てて、武蔵野楽器で買ってきたばかりみたいな高価そうな龍笛、とかそんなことばっかり考えていたよ、ごめん)


    そうですね、今回の特筆すべき方は待賢門院(たいけんもんいん)さまにお仕えしていた堀河局(ほりかわのつぼね)でしょうか。
    白髪、というよりも銀髪に近くなってる長い髪が迫力あったわー。
    それに、女優さんも発声とか頑張って工夫して老婆をやってたわー。
    どんなに老けメイクしても、声まで老けない(所作もまだ若さが垣間見える)男優陣は見習って欲しいと思ったわー。

    西行(さいぎょう)さんに「まだ生きていたのか?」とか言われてたけど(確かに私もそう思ったけど;;)女性に対しては失礼すぎる言葉だわよ。謝れよ西行、と思ったら、何だよ袖口から手なんか差し込んでんじゃないよ、まったくしょーがねぇな、の西行さんであった。

    (昔なじみの女に対する態度、つまり「昔の男」のこういう態度が私が好きではないこともあるけど、この演出が、私には隠微ないやらしさにしか思えなかった。そういう印象しか与えないというのは、製作者側の陰徳の無さなんだと思う(この点も前半の視聴者離れの一因だよね)。同じことしてもセクハラになる男性とならない男性がいるけどさ、NHKはどうしてもセクハラになっちゃうんだよな。マスゴミ局だからしょーがないか。)


    西行さんといえば・・・相変わらず和歌の読み上げ方が下手だった。(タルさに拍車がかかったぜ。)


    そういえば、今回は清盛くんVS後白河上皇さまの最後のバックギャモン、もとい双六でしたが、あんな思わせぶりに勝負を終わっておいて、それでも法皇さまは、史実ではこの後もいろいろと陰でやってくれるんだよね。やっぱり法皇さまはヒドイ人だよ(えっ?)。

    で、そのバックギャモンな双六「こんな夜更けに」から始まって、終わるのは朝になってたんですけど・・・・。
    一回勝負だと思うんですけど、そんなに時間がかかったのかな? 
    こういう演出も、ついて行けなかったです。リアリティーの追求(という主張)から始まったドラマだったんで、なお、ついていけないです私。


    ああ、スゴイ。最終回前にふさわしく、この一年のドラマの苦情の総括もできちゃうほど、見事にこのドラマのつまらなさを思い出させてくれた今回。

    こんだけ盛り下げてくれたから、なんとか来週の最終回は頑張って視聴し、ゴールできることでしょう。ありがとうございます。気を使っていただいて。


    でも来週の予告を観ると、スゴイですね。端折りながらでも義経くんと弁慶の最期もやっちゃうのね。

    ま、清盛くんは熱病でホニャララになってしまうみたいだけれども、西行くんが友達のよしみでいろいろやってくれるんだね(それにしても、今回のラストシーンのお互いにびっくり、はなんか笑った。ま、清盛くんが主役のドラマだから、その手しかないわな)。清盛くんは遠くから一族の未来も観るのかな?

    私としては、「波の下に」素敵な都が出来ているといいと思うんだけど・・・。


    ・・・・・・・


    本日の感想から言うと、今の段階では、大コケしないでくれと祈るだけの最終回ですねー。
    はてさて、来週は、そう、最終回はどうなりますことやら。










    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    内乱により荒廃した社会秩序を再建した、鎌倉幕府の権力編成原理とは。京都大番役の勤仕主体から主従関係の特質を探り、戦後処理を担当する地頭制度の問題を検討。中世社会が鎌倉幕府成立を必要とした理由を解明する。
    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 一一八〇年代の内乱と鎌倉幕府体制の形成/第1章 武士社会における主従関係の特質/補論1 摂関家九条家の確立/補論2 摂関家九条家における嫡流意識と家格の論理ー九条忠教関係文書を素材に/第2章 京都大番役と主従制の展開/第3章 建久御家人交名ノート/第4章 文治の守護・地頭問題の基礎的考察/第5章 「七ヶ国地頭職」再考/終章 鎌倉幕府地頭制度の成立と鎌倉幕府体制



    ■商品説明
    武士の誕生と成長の物語を、坂東に焦点を据え、古代末期の蝦夷の反乱から、源頼朝による鎌倉幕府の成立の中で読み解く。坂東武士に中世的社会の源泉を見出し「日本国」創出の秘密を探る武士論の決定版。


    【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 大仏開眼(記録から見る奈良時代の落慶法要/大仏と大仏殿/二月堂の建築 ほか)/第2章 八宗兼学の学問の寺・南都焼き討ち(東大寺にゆかりの僧 空海・聖宝/東大寺の荘園経営と伽藍の維持管理/平安時代の文化財 ほか)/第3章 大仏殿炎上と復興(鎌倉時代の再建/重源の構想/鎌倉~江戸時代の文化財 ほか)






    本日の清盛くん。
    今週も金の入道スタイル。老けメイクは絶好調を通り越し、先週最後のショックが尾を引いて元気なし。でも思ったほど参ってないようで、ちょっと安心(なんだよそれ)。
    それでもとうとう夢を諦めることになり、やっぱりしょんぼり、かな(可哀相)。

    他の平氏のみなさんは、服装関係はお変わりありませんが、皆、それぞれに頑張って(?な人もいたけど)おります。

    一方、綺麗な頼朝(よりとも)くんは、今週も急激に棟梁への道を突き進んでおります。だいぶ日に焼けてきました。

    カッコいい&可愛い義経くんは、今回はイイ子でお兄ちゃんのはお話と、弁慶(べんけい)のお話を聞いておりました。(今回はおジャマ虫じゃなかったね、弁慶。というか、このドラマの場合、あんたの役割はこれで終わったみたいな感じがしたけど。すまぬ)


    さて、本日のストーリーは、・・・・

    高倉上皇(たかくらじょうこう)さまも病に倒れ、公家たちの還都(かんと。もと都であった場所に再び都をもどすこと。)するようにとの主張、そして現在の平家の棟梁、宗盛(むねもり)くんの涙の嘆願もあり、とうとう福原の都を諦めた清盛くん。寂寥の思いを胸に、源氏勢を迎え撃つため平安の都へ帰ります。一方、頼朝(よりとも)くんは、配下の武士たちに領地を与えるなどして、着々と棟梁としての威厳を身に着けつつありました。そんな折、訪ねてきた弟・義経(よしつね)くんの従者、弁慶(べんけい)から若き日の清盛くんのエピソードを聞き、清盛くんが、道は違っても父・義朝(よしとも)くんの本当の盟友であったことに気づく頼朝くん。頼朝くんには、初めて二人が目指した武士の世、そして自分の進むべき道が見えたのでした。その頃平家は、奈良の都、南都の僧兵を鎮圧しようとして、南都の寺まで炎上させてしまうという大失態を演じ、窮地に追い込まれておりました・・・。


    5分でわかる『平清盛』本日放送分ダイジェストムービー&次回予告はこちら


    なんか冒頭で、先週決死の進言をした伊藤忠清(いとう・ただきよ)が、まだおめおめと生きていて、さらにおめおめと盛国(もりくに)に「介錯を頼む」と言ったのには、なんか・・・、私は、なんか、でしたねー。

    ま、史実ではここで死んでないからしょーがないのだろうけど、自決しようとして引き止められるくらいのことをやっていいんじゃないの、と思いました。
    命を鴻毛のごとく軽く扱った戦国武士だったり、『葉隠』の鍋島武士だったり、幕末の会津武士だったり、警察なんか必要なかった(家の前で「知っているぞ」と叫ぶだけで自決した)薩摩武士だったら、誰も止められずまったく間に合わずに、とっくに腹切ってるからさ。
    ま、平安時代だから・・・ま、いっか。(ということにしておく)

    あとは・・・頼朝くんが清盛くんの話を聞いて、清盛くんを理解するくだりは良かったですね。清盛くん、努力と苦労が報われたねー。
    相手を理解し共感しながらも武門の意地で雌雄を決する、なんてのも、武士らしくて泣けますね。

    これは源平合戦の、ひとつの新しくて素敵な解釈ですね。
    ずっと観てきた視聴者として、私も報われたです。後は存分に闘ってくれ、ふたりっ。


    それから、宗盛くんの必死の嘆願(はっきり言って泣き落とし)も、なかなか良かったです。自分がイマイチな棟梁である自覚はあったわけね。もう、馬イジメはやめてね、ムネリン。

    そうだ、南都をなんと(ドラマの中でも駄ジャレみたいに台詞が続いていて苦笑してしまった。笑う場面じゃないから)焼討ちしてしまった重衡(しげひら)くん。僧兵たちをやっつけましたと意気揚々の御報告。大仏焼いても「仏を焼いたワケじゃない(偶像を焼いただけで仏さまの精神を焼き滅ぼしたワケじゃない)」から「天もお許し下さるでしょう」、だって「仏を盾にして悪さ」をしている最低のヤツラだったんだもんとは、さすが君は文武両道、教養深く雅びで猛き「平家の華」。
    ま、それも一理あるかな、と私も苦笑してしまったよ。(あああ、お寺が、仏像が、大仏さまがぁぁぁぁ;;)


    福原の都、最後の宴は、陶淵明(とうえんめい)の「帰去来辞(ききょらいのじ)」が、あまりにもぴったりで良かったです。
    (舞の伴奏は和琴だったように思えましたが。このドラマは珍しく和琴の露出度が高くて、その点は評価してます。)

    いやー、「帰去来辞」は個人的に思い出があって、大学の書道の授業の最後に、何か書いてちゃんと表装して提出する課題が出まして、そのときに私が選んだのがコレだったんです。だから今日の放送を観ててびっくりしました。(出来については、お話するほどのモノでもありません。ははははは;;;)

      悟已往之不諫(已往の諫むまじきを悟り)
      知來者之可追(来る者の追ふ可きを知る)
      實迷途其未遠(実に途に迷ふこと其れ未だ遠からず)
      覺今是而昨非(今の是にして昨の非なるを覚りぬ)

    <今までが間違いだったのだ。これから正しい道に戻ればいい。まだ取り返しのつかないほど大きく道をはずれたわけではない。やり直せる。今の自分こそ正しく、昨日までの自分は間違いだったのだ。> 

    以上、コチラの記事から貼り付けました(ありがとうございます)。続きも読みたい方はリンク先でどうぞ。

    「やり直せる」の言葉に元気がでますが、清盛くんにあまり時間は残ってないですね。

    「歸去來兮(かえりなんいざ)」――清盛くんはどこに帰るのでしょう。
    ちゃんと昔の自分、清盛くんらしい自分に帰って、終わって欲しいですね。
    見届けるために、私ももうちょっと頑張ろう。うん。


    あ、次回は放送時間が早くなってるんだ。観られるといいな・・・。

    またしても私、本放送が観られるか観られないかの危機、だわさ。
    はてさて、来週は、どうなりますことやら。











    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    平氏系新王朝を夢見てあらゆる手段を尽くした男、清盛。なぜ福原でなければならなかったのか?『源氏物語』須磨・明石巻との相似性、六波羅幕府と鎌倉幕府成立との連続・不連続、福原の地形的意味、遷都の政治的意味と抵抗勢力との角逐など、第一人者ならではの多角的アプローチで、誰も書かなかった大いなる野望に迫る。
    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 皇胤/第1章 権力への道/第2章 太政大臣から福原禅門へ/第3章 日宋貿易と徳子の入内/第4章 六波羅幕府/第5章 平氏系新王朝の誕生/第6章 福原遷都/終章 還都その後

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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    「賢人」重盛、暗愚な宗盛、「運命の語り部」知盛、こころ弱き人維盛-。それぞれ『平家物語』の描きだしたイメージでよく知られる平家の人びと。しかし「実像」はどうだったのか。当時の貴族社会や合戦の現実に目配りしつつ、人物それぞれの動きを丹念に追うことで、新たな「史実」が浮かびあがる。歴史研究の醍醐味を味わえる一書。
    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 清盛の夢-福原の新王朝/第1章 「賢人」と「光源氏」-小松家の「嫡子」/第2章 「牡丹の花」の武将-はなやぐ一門主流/第3章 内乱の中の二人-平家の大将軍として/第4章 平家都落ち-追われる一門/第5章 一の谷から壇ノ浦へ-平家一門の終焉/終章 さまざまな運命



    <HMV レビュー>
    興福寺には、阿修羅像をはじめとした天平時代の傑作、天竜八部衆像や十大弟子像のほか、運慶を代表とする慶派の作った鎌倉時代の仏像など、日本の仏教美術史上、最高峰に位置する仏像がそろっている。しかし、平氏の南都焼き討ちなど幾度も罹災し堂宇が失われ現在は国宝館の中に安置されている仏像や、廃仏毀釈により流出した仏像もある。鎌倉時代の「興福寺曼荼羅図」や調査結果を手がかりに、現存する仏像が本来どのお堂に安置されていたのか、誰が何のため造像し、意味するものは何であったのかを歴史と信仰を踏まえ解明。興福寺仏像ガイド本としても最適!
    <内容詳細>
    興福寺創建1300年記念。興福寺の傑作の仏像の数々を一冊で紹介。
    <目次>
    序章 平城遷都と興福寺の建立―新しい都とともに出現した大伽藍/ 第1章 西金堂の仏たち/ 第2章 東金堂の仏たち/ 第3章 北円堂の仏たち/ 第4章 南円堂の仏たち/ 第5章 中金堂の仏たち/ 第6章 旧食堂の仏たち


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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    俗世間から離れ、隠遁生活を送る陶淵明は、自らの田園体験を通してさまざまな感慨を詠む。その親しみやすい詩は、人々の共感をよぶとともに、日本人の生き方にも大きな影響を与えてきた。「帰去来辞」や「桃花源記」を含め、代表的な詩の世界を楽しみ、詩人の心にふれる。
    【目次】(「BOOK」データベースより)
    四言詩/五言詩/辞・記・伝






    本日の清盛くん。
    今週も金の入道スタイル。老けメイクも相変わらず絶好調。行動は独断暴走&敵を侮りまくり。そんな彼を誰も止められない・・・・。

    他の平氏のみなさんも、やっぱり清盛くんに逆らえずお変わりありません。そうそう、なんか主だった人たちの狩衣の色が渋めになったような気がするんだが。ま、清盛くんが歳をとったんだから、みんなも歳をとるわな。

    一方、綺麗な頼朝(よりとも)くんは、なんか急に凛々しい武者ぶりを発揮(でも軍神・弟の義経(よしつね)くんが参戦するまでは武運ないんだな、彼)。武運&武芸はともかく、棟梁たる政治力はあるみたいだけと。

    カッコいい&可愛い義経くんは、奥州から無理やり参戦し、お兄ちゃんと感動の対面を果たす。おジャマ虫の弁慶(べんけい)は感涙にむせんだりしてた。

    (この二人は仲良く感動の対面、みたいになったようですが、昔の大河ドラマ『草燃える』では、落ち着いたどこか雅な石坂浩二の頼朝が、まるで『アマデウス』のモーツァルトのようなどこか素っ頓狂な天才ぶりを発揮する、目上に対する礼儀とかなってないトミー、国広富之の義経と対面して、辟易しながら作り笑いに近いもの、それでも最初は笑顔を浮かべてたりしたんだが(後の展開を暗示するような対面だった)。あのドラマの義経は「兄上、あにうえー」と、所構わずジャレようとしていたトミー、だった(うるさがられるとショボーンとしていた)ような記憶があるんだけどな、私・・・。)



    さて、本日のストーリーは、・・・・

    頼朝くんの挙兵を知った清盛くんは、当然一門に頼朝追討の命を下す、んだが、なぜか総大将に戦闘経験のない孫の維盛(これもり)くんを抜擢。伊藤忠清(いとう・ただきよ)を後見につけたものの、他の主だった者たちは残し、自分も含めてこの期に及んでも福原の都造りに専念する始末。頼朝軍は一時石橋山で大庭景親(おおば・かげちか)と伊東祐親(いとう・すけちか)率いる平家軍に負けて敗走するが、体勢を立て直して捲土重来、富士川では、水鳥の羽音を敵襲と間違えて総崩れとなった平家軍に戦わずして勝利する。惨めな敗北を帰した維盛くんを「それでも平家のおのこ(男)かっ!」と大怒りして、殴る蹴るの大暴れな清盛くん。「責任をとって死んでお詫びを」と言う伊藤忠清は、死ぬ前の苦言として「維盛さまは、まごうことなき平家のおのこ」戦の期日も選ばす、陣中に遊び女を入れて、水鳥の羽音に驚いて敗走する、それが今の平家。それは清盛さまが、もはや武士ではなくなっているから。武士の世、武士の都を作るためには、武士のままでいることはできなかった。もはや平家は武門(の家柄)ではなくなっております、と。その言葉に激昂する清盛くん。自らご愛用の宋剣で忠清の首を刎ねようとするが、清盛くんは振り上げた宋剣を振り下ろすことができなかった。重すぎる宋剣を使いきれなくなって、その重みで吹っ飛ばされ倒れた自分。その震える白い手に、往年の力はなかった・・・。



    先週の終わりにスイッチが入って立ち上がって、清盛くんのアイデンティティ・クライシス(自己目標の喪失)は終わった、はずだったんですが、今回のラストでもっと深刻なアイデンティティ・クライシス(自己喪失、自己認識の危機)になっちゃいましたねー。

    武士の世を目指した自分自身が、公家たちと渡り合い、政治に権謀術数を駆使するうちに、武士そのものでなくなっていたなんて・・・・。

    ああ、武士が剣を振り下ろせなくなったなんて哀しすぎる。

    このショック、よくわかります。
    私もこの間、その辺の棒切れがちょうど良くて杖(じょう)の型をやっていて、一瞬、その振っている棒を飛ばしそうになって、「あ、握力落ちてる。ヤバイ」と思いましたもんねー。
    (まんま清盛くんやんか;;)

    特に清盛くんの宋剣は、お父さんから譲り受けたもので、彼にとっては強い武士の象徴。若い頃は「片手で振り回せるようになった」と自慢げでしたし、ライバルの源義朝(みなもと・よしとも)くんにもその宋剣で闘ったしね。

    なんか画面では、宋剣が所々錆びていたようにも見えましたが・・・・。

    まだ平安時代とはいえ、やはり剣は武士の魂じゃないのか、清盛くん。(油塗って手入れしてね)

    でも、もともとは天皇家の御落胤で、お母さんは白拍子。武士の血が流れていなかったと言ってしまえばそれまでだけど・・・。だから、大好きで尊敬してた義理のお父さんのようになりたかったのに、そのために努力してきたのにね。(やはり大河ドラマ『新選組!』では、農民出身の近藤勇は「俺は心で武士になるっ!」と言ってましたが。)

    いやー、こいつは奈落の底ですよ。
    あと少しでドラマも終わりで、話数も無いってのに、どうするんだ。
    クライシスしたまま、一族郎党クライシスなのか。『平家物語』ってそういう話だっけ?

    普通は立ち直れないようなダメージですが(特に「男を売る商売の武士」でしたから)、ま、ドラマだからなんとなくまとめるのでしょうね。来週のお手並み拝見、といたしましょうか。



    はい、今週も藤原秀衡(ふじわら・ひでひら)の京本政樹さんは、金&黒の素晴らしい着こなしで、喰えない奥州の覇者らしくカッコ良かったですねー。
    それと・・・なんか瞳の色が不思議で、カラー・コンタクトでも入れているのかと思いましたが。すごい神秘の縄文系奥州武士みたいで、これもカッコ良かったですねー。
    (またしても昔の大河ドラマの話になるけど、『炎立つ』で安倍頼時役の里見浩太朗さんが、冒頭でちょびっとだけ伝説の阿弖流為(アテルイ)役もやってたように記憶しているんだけど、私の奥州武士のイメージは、勝手だけど、あの里見浩太朗さんのような、神秘な色を湛えた瞳の持ち主(自然と調和していた縄文スピリットがありそう)、なんです。ハイ。)

    おまけに、兄・頼朝くんの元へ馳せ参じたいという義経くんに「今、行ったのでは。お前の才能は良いように使われて、あとは捨てられるばかり。(悪くすれば首ちょんぱ、だよん)」なんて未来を観てきたような事を言ってましたが(笑)。

    その卓見を阻止する弁慶のウィリアム・テル(の息子)には笑った。

    でも、結局は秀衡さまの言うとおりだったんだから、主人のためを思ったら、おまえはこの時、矢に射られて死ぬべきだったな、弁慶(ああ、冷たいなー、私;;)。

    なんか、『三国志演義』の「三顧の礼」のときの、諸葛孔明の師匠・水鏡(すいきょう)先生の言葉を思い出しましたね。
    「孔明は主君を得たが、時を得ていない。惜しや」

    新三國第34集0

    (そのシーンは3:45あたりから。)

    この予言どおり、諸葛孔明は、天下の才人、希代の軍師でありながら、劉備を助けて三国を統一することも、漢の再興を果たすことができませんでした。

    昔から事を成すために必要なものが三つあって、それは
    「天の時、地の利、人の和」
    だと言われていますが、どうも義経くんにはそのどれもが欠けていたみたいに思われます。

    そうそう、来週の予告で、清盛くんの「天は平家を見放した」という台詞があったように思いましたが、平家の場合は、天の時つまり時流に乗り、地の利つまり京都の守護をする武士で京都を本拠地としており、人の和つまり一門の強固な結束と、兎丸のような世の中の裏表に通じた協力者が多数ありました。

    清盛くんの敗因は「天が平家を見放した」からではなく、強引な遷都による地の利の消失、そして兎丸の死に象徴されるように、人の和の乱れに他ならない、と私は考えてしまうなー。

    だから結局清盛くん、平家の衰退はあなたの自業自得、最悪のパターンである(避けられる要因である)人災、だったと思うよ。

    最終回までに、彼はどのような悟りに達するのでしょうか?
    (作者の技量が問われるところだが)
    それを知るためにも、頑張って観続けるかな、このドラマ。あとちょっとだしぃ。


    はてさて、来週は、どうなりますことやら。








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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    財布の紐は驚くほど堅いが、公共への財産寄付を厭わぬスイス人の金銭感覚。永世中立の小国にして、48時間あれば40万人を動員できる民兵制度。閉鎖社会と批判されつつ、国際ビジネス界を見事にリードする現実。世論を二分した末、やっと果たされた2002年3月の国連加盟。ヨーロッパ大陸の孤島スイスが、牧歌的イメージと裏腹に、その骨太な存在感を示し続ける原点とは何か。警察の世界から外交の世界へ飛び込んだ著者が、スイス大使として人々と語らい、現場を訪ね調べ、考え抜いた末にたどり着いたのは、人々の精神的支柱である共同体「ビュルガーゲマインデ」の存在であった…。スイスの知られざる知恵と力を、ユーモラスな筆致で綴ったエッセイ。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 歴史の刻印(ウイリアム・テルを知っていますか/ハプスブルク家/ジャン・ジャック・ルソー ほか)/第2章 アイデンティティの在処(民兵制度/民間防衛/共同体-ビュルガーゲマインデ)/第3章 深き懐(スイス人とカネ/ジョーク/祭り ほか)



    【目次】(「BOOK」データベースより)
    大正10年代-新聞挿絵にデビューの頃/昭和初年代-『少年倶楽部』時代/昭和10年代-愛国者としての道/昭和20年代-『少年画報』時代/昭和30年代-学年雑誌時代/昭和40年代-名作文学の時代

    ※剣豪、伊藤一刀斉の末裔に生まれ、自らも剣の師範であったこの人の描く刀は、よく斬れそうで、そして重そうだった。疲れきった主人公の刀を持つ肩の下がり具合といったら、もうため息ものでしたね。



    <内容紹介>
    製作期間6年、総制作費25億円をかけて完成した一大プロジェクト。300人以上もの英雄が登場する、世界的に有名な戦国ストーリー『三国志』を、スペクタクル・シーン満載で映像化する第9部。出演はチェン・ジェンビン、ルー・イーら。
    <出演者・監督等 >
    監督:ガオ・シーシー
    脚本:チュウ・スージン
    音楽:チャオ・チーピン
    出演:チェン・ジェンビン/ルー・イー/ユー・ホーウェイ/チャン・ボー/ビクター・ホァン/ピーター・ホー/ユー・ロングァン/ニエ・ユエン/チェン・ハオ
    声の出演:樋浦勉/堀内賢雄/家中宏/咲野俊介/小山力也/内田夕夜/田中正彦/遊佐浩二/本名陽子
    <収録内容>
    [1]〈第84話〉出師の表〈第85話〉罵って王朗を殺す〈第86話〉空城の計〈第87話〉泣いて馬謖を斬る[2]〈第88話〉曹真,兵権を譲る〈第89話〉司馬仲達,計にあたる〈第90話〉曹真,敵を軽んじる〈第91話〉諸葛亮,軍を返す[3]〈第92話〉木牛流馬〈第93話〉上方谷の火、消える〈第94話〉星落ち,五丈原に逝く〈第95話〉司馬氏,天下を統一す

    ※諸葛孔明の最期には泣きました。そして、孔明の死後、木像とも知らず騙されて逃走した司馬仲達(しばちゅうたつ)が大変な剣幕で息子に孔明の木像を獲ってくるように言い、その木像と対面したとき怒りを爆発させるのかと思いきや「・・・孔明、なぜ死んだ。寂しいではないか・・・」と涙を浮かべるシーンで、またグッときましたねー。このドラマシリーズ、孔明先生も良かったですけど、この司馬仲達の曲者(くせもの)ぶりがまた良かった。こんなに魅力的(?;;)な司馬仲達は初めて観ました。ああ、また最初から観直してみたいなー。95話あるけど・・・;;

    三国 第94, 3/3


    『三国志 Three Kingdoms』予告「第七部 危急存亡」



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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    巨大な権勢をもって驕り、「仏敵」「悪逆非道」の汚名を着せられた平清盛。彼が真に追いもとめたものとは、何だったのか?後白河院政の否定、政敵たちへの仮借なき攻撃と断罪、強引な福原遷都計画、そして南都焼き討ち…。貴族と武士が一体化した中世国家という、新たな政治秩序の確立に邁進した足跡をつぶさに検証。波瀾に富んだ生涯と、先進的政治家としての鮮烈な実像を描きだす。従来の悪人像を覆した画期的な清盛論。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 清盛像の変貌/第1章 王権下の清盛/第2章 後白河院との対峙/第3章 王権への挑戦/第4章 新王朝の樹立/第5章 遷都と還都/第6章 最後の闘い 猛き者清盛/終章 平氏の滅亡





    私個人は法事の続く日曜日。
    でも今週もなんとか観られました。


    本日の清盛くん。
    先週からの金の入道スタイル。老けメイクはかなり絶好調。前半はいつもの調子だったけど、後半はブレまくり。嫌われ者メイクとの相乗効果で、もはや度外視状態とはいえ今週の視聴率も気になります(と、勝手なことを)。

    他の平氏のみなさんもお変わりありません・・・というか、清盛くんに対してビビリながらも非難轟々Go!ですけどね。
    それにしてもさすが知盛(とももり)くん。病床に伏していても、枕に響く蹄の音を聞き逃しておりませんで、あっさりと以仁王(もちひとおう)さまの陰謀を看破。ちょっとスゴすぎ。

    一方、伊豆の綺麗な頼朝(よりとも)くんは、周囲の押せ押せで挙兵を決意。ただし、清盛くんと実際に戦ったことがあるのは彼だけなので、心底清盛くんの強さと恐さを知る彼がためらう演出はなかなかに納得でした。


    さて、本日のストーリーは、・・・・

    以仁王(もちひとおう)さまの平家追討の令旨は、深く静かに源氏を中心とした平家反対勢力に浸透し、がっつり戦に展開するかと思いきやあっさりと露見し、以仁王さまに味方した源頼政(みなもと・よりまさ)は宇治川で奮戦するも敗走し自害、以仁王さまも討ち死にし、これにて哀れにも「以仁王の乱」は終局。この後、清盛くんによる強引な福原遷都のため京の都は荒廃し、平氏以外の人たちの不満は募るし平氏のみんなも困惑するし、なのにまだまだブイブイ言わしている清盛くん。昔なじみの西行(さいぎょう)くんが、思い出話に引っ掛けて清盛くんを諭そうとするが、そのとき高倉上皇(たかくらじょうこう)さまが政治を摂政・基通に託したいと聞き逆上、西行くんの目の前で祇王(ぎおう)、妓女(ぎにょ)の姉妹の白拍子に仏御前(ほとけごぜん)の前で屈辱的な舞を舞わせたり、果ては仏御前まで殺そうとしたりの錯乱ぶり。そしてついに、権力の頂点に立っても、ココからの眺めは闇ばかり、といきなり壊れる。しかし、伊豆の頼朝挙兵と聞いて、なぜかスイッチが入る(どこの部分かは、視聴者からの視点ではさだかではないが)清盛くんであった・・・。



    とうとう本日は清盛くんが壊れちゃいましたが、その中で「復讐するのじゃ!」と叫ぶのはいただけなかったですねー。
    なんだよ、結局、西光(さいこう)さんが言ったとおりの「西光レベル」清盛じゃないかよ。
    復讐のためだけに覇者となったようで、清盛くんの人物像が矮小化してしまった。
    もうちょっと新しい清盛像を期待してたんだけどなー。

    だって毎週毎週「ワシの国造り」「新しき武士の都」の連発だったから期待してたんだよ、今まで聞いたこともない都市計画なんじゃないかと。とてつもなくスゴイことを考えている前代未聞の清盛、とかね。

    (このへんに隆慶一郎的視点、というか時代劇脚本的に表現するなら池田一朗的視点を期待していた私がバカだった・・・というか、そんなことあるわけないもんな、そんな最高時代劇レベルなものを今現在のテレビで観られるワケがないんだよ、時代劇はかなり前から「もはやこれまで。」状態なんだから、お目出度いぞよshokoちゃん・・・などともはや娯楽時代劇ファンでなければわからないことを書き連ね、私も錯乱状態)

    まぁいい、普通以下の時代劇を観続けてきたことは自覚していたんだから、それを思い出すことにしよう。

    頂点に立つ覇者の孤独、無明の闇は、よくある展開。若い頃を思い出し初心に帰れ、も、よくある展開。そして過去の遺産のようなしがらみからスイッチが入るのも、よくある展開。来週から、定石どおりに頑張ってくれ、清盛くん。

    今回は何度も何度も「横へ横へと広がる」国造りという表現が繰り返されていたけれども、横へ横へどこまでも広がっていく「面白き」新しい国を目指したのなら、上へ上へと登りつめたのは間違っていたということか。

    大地に足をつけて、仲間たちみんなと肩を並べて歩いていくべきだったワケね。

    上へ上へと格差をつけて差別しまくる公家社会に対して、「小さきもの、か弱きものを守る」本物の武士が庶民を統治する楽土のような都・・・それを目指してたんだからね。兎丸と決裂した時から、崩壊が始まっていたのか・・・。

    みんなと肩を並べて歩いていたなら、高みからただひとりで世界の遥か彼方までを見渡すようなことは出来なかったけれど、隣に居てくれる友や仲間や家族の姿を見失うことは無かったはずだからね・・・。
    (みんなの顔を見ながら歩き続けるうちに、高みから見たかった世界の果てに辿り着けるかもしれないしさ)



    ああ、視聴者としてのモチベーションが落ちてしまい、おまけに来週からは平家の凋落が始まるもんで、見続けるのは今さらながらに根性が要りそうな今日この頃です。はい。
    (予告編を観ると、なんかアレ水鳥の話みたいだったし・・・)


    そうそう、源頼政・仲綱(なかつな)親子の自刃は悲しかったです。
    頼政さんはまだ戦えそうだったのに自刃したのはもったいない感じがしました。
    (ただ、以仁王さまが頼政に謝っていたのは良かった。後白河法皇さまならこうはいかない・笑)

    そして息子の仲綱くんは、最期に父上の源氏武者としての勇姿を見て嬉しかったそうで、負傷した自分は足手まといにならないようにと自刃したんですが・・・・その勇姿、視聴者の私も観たかったよーっ。
    あんまり合戦シーンを端折らないで欲しいと思うよ、いつも。
    日本で唯一受信料を取っているテレビ局なんだから。(だからみんな受信料を払わないんだよ)

    それにしても『平家物語』は、自刃シーンもあっさりしていて雅だ。これが『太平記』なら、「もののふの最期をよっく見ろっ!」とか叫んでるもんな。


    ま、このドラマもそろそろラストスパート。『平家物語』の本領発揮の有名話目白押し部分へと突入するはずなので、もうちょっと我慢しようかな、私・・・・。


    はてさて、私個人的には法事も終わったのにモチベーションが落ちきった本日。今後の私はドラマを観続けられるのか観続けられないのか?
    来週は、どうなりますことやら。











    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    幻の都を完全復元。首都京都、王権都市・嵯峨、そして、京都を克服したかったもうひとつの都・福原。日本中世の首都と都市を多面的に解析。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 平安京・京都の都市と都市民(平安京の空間構造/平安京の信仰と伝説/鴨川の治水神/中世京都の被差別民空間ー清水坂と鳥部野)/第2章 院政期京都とその周辺(白河・鳥羽と平安京の平家邸宅/六波羅・法住寺殿の復元/西八条第の考古学的検討ー平安京左京八条一坊)/第3章 「福原京」の復元研究(「福原京」に関する都城史的考察/福原遷都の混迷と挫折/「福原京」の都市構造)/第4章 中世都市嵯峨の変遷(「都市」としての中世大寺院/院政王権都市嵯峨の成立と展開/寺院境内都市嵯峨の変遷)/第5章 京都の歴史遺産とその活用(埋蔵文化財をめぐる社会システムの混迷/遺跡保存と活用の論理/京都都市遺跡の調査と保存/京都・歴史遺産の活用と世界遺産/史跡顕彰の実践)


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    平氏系新王朝を夢見てあらゆる手段を尽くした男、清盛。なぜ福原でなければならなかったのか?『源氏物語』須磨・明石巻との相似性、六波羅幕府と鎌倉幕府成立との連続・不連続、福原の地形的意味、遷都の政治的意味と抵抗勢力との角逐など、第一人者ならではの多角的アプローチで、誰も書かなかった大いなる野望に迫る。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 皇胤/第1章 権力への道/第2章 太政大臣から福原禅門へ/第3章 日宋貿易と徳子の入内/第4章 六波羅幕府/第5章 平氏系新王朝の誕生/第6章 福原遷都/終章 還都その後




    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。だが、その地に着くや否や、八方からの夥しい殺気が彼を取り囲んだ。吉原には裏柳生の忍びの群れが跳梁していたのだ。彼らの狙う「神君御免状」とは何か。武蔵はなぜ彼を、この色里へ送ったのか。-吉原成立の秘話、徳川家康武者説をも織り込んで縦横無尽に展開する、大型剣豪作家初の長編小説。

    ※この本を読んだ時の衝撃は忘れられませんね。私はその頃帰省の新幹線の中(東京-岡山間)で文庫本2冊は読む人間だったのですが、この本は新幹線だけでは読みきれず、夜も必死で読み続けたにもかかわらず翌日のお昼までかかりました。それくらい今までの歴史的認識がまるで違っていました。その世界観を叩き込むために時間がかかったわけで。世界が様変わりするような、今流行りの言葉で言うと「洗脳が解ける」(笑)ような衝撃がありました。その後もこの作者の本は読み続けましたが、そのたびに小林秀雄を恨みました・・・とまた一般の人にはワケわからないことを書いてしまうよ。どの作品も、登場人物のスケールが大きく、まさに私の理想的時代劇世界でした。

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    【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1 小松のお旅祭り/第2 「銘刀石切仏御前」の舞台/第3 「銘刀石切仏御前」の登場人物/第4 「銘刀石切仏御前」のあらすじ/第5 「銘刀石切仏御前」のみどころ/第6 銘刀石切仏御前三段目西八条館の段全文/第7 「銘刀石切仏御前」の出演者/第8 仏御前物語・全五幕




    私個人は法事の続く日曜日。
    でも今週もなんとか観られました。


    本日の清盛くん。
    今回からは金の入道スタイル。赤は重ね着で下に一筋見えるだけになってました。さすが「頂(いただき)」に立っただけのことはある。
    先週からの老けメイクは、ちょっと暴走気味なくらい進んでますかね。
    ちょっと嫌われ者メイクだから、主人公としては人気落ちるぞ(ま、もう視聴率は度外視状態ですから気にしなくてもいいけどね・笑)。

    他の平氏のみなさんもお変わりありません。が、とうとう宗盛(むねもり)くんがふらつき始めたかな。

    一方、伊豆の綺麗な頼朝(よりとも)くんは、珍しく武芸に励んでいます、が、矢は的から大ハズレ。政子(まさこ)ちゃんから指導の声が飛んでおりました。

    かと思えば、奥州の義経(よしつね)くんは、弁慶相手に武術の天才ぶりを発揮しております。
    相手を投げ飛ばしたそのときに、相手の武器まで取り上げているのはグッドです。
    (私も合気道を習っていたときは太刀や杖(じょう)取りの稽古もしましたが、弁慶相手だと「薙刀取り」になるんだねー。それはちょっと難しそうだ・・・が、杖(じょう)取りみたいなもんだな、うん)

    そうそう、奥州の覇者、藤原秀衡(ふじわら・ひでひら)さまが再登場でしたが、さすが黄金の国奥州、狩衣は金で、ついでにその下の着物(単(ひとえ)でいいのかな?)は黒で、金&黒のスッゲー組み合わせでした。いやー、こういう色合わせはドラマでしか観られないものなので、これは楽しかったですねー。リアリティが無い、なんてヤボは言いっこナシだよ。

    ああ、それから秀衡役の京本政樹さん、この金&黒にまったく負けてなくて素晴らしいと思いました。
    前回はメイクは目張りの書き過ぎと思いましたが、今回はそうでもなかったし、・・・なんかねー、東映時代劇の大スターだった大川橋蔵(おおかわ・はしぞう)氏を、なぜか思い出しました。

    時代劇映画のメイクって、東映はみんな同じメイクをしてて、いまいちメイク的には面白くなかった(でも子供でも安心してみられるな健全さがあった)んですが、同じメイクをしていても、大川橋蔵氏は断然色っぽかったと思います。
    そういう意味で、京本氏は、どこか日本の時代劇を伝えている、って感じがしました。立派な役者さんだ、うん。

    (ああ、時代劇のメイクは、圧倒的に大映が素晴らしかったです。みんなすっごく研究してたんだろうなーと思わせるようなところがあって、それに・・・全員それぞれが色っぽかった。大映は、子供心に「観てはいけない」と思わせるようなものがありましたねー。)


    ああ、あと、私は小兎丸の衣装がいつも好きなんです。着物の柄が派手めで、でもそれが目立たなくて、なんか、カッコイイ&可愛いのね。
    本日は頭のプロテクターが、ピロッと兎耳になってたのが父親譲りでまた可愛いかった。良い良い(なんだよそれ)。

    ああ、そうだ。清盛くんを最初に虜にした姉妹の祇王(ぎおう)と妓女(ぎにょ、と名乗っていたように聞こえたが)、白拍子スタイルじゃなくて、なんか中国スタイルだったのが違和感があったなー。
    ま、あとから出てきて寵愛を欲しいままにする仏御前(ほとけごぜん)と、画面上で区別しやすくするためだったのかな。

    でもな、清盛くんの亡き母上は白拍子だったんだから、白拍子スタイルの女性に軍配が上がるのは当然だと思うよ。可愛そうな祇王・・・。


    閑話休題。

    さて、本日のストーリーは、・・・・

    日本国の権勢の頂点に立った清盛くんは、まだ二十歳の高倉天皇(たかくらてんのう)さまに譲位を迫り、孫の東宮・言仁(ときひと)ちゃんを即位させるなどやりたい放題。暴挙に近いそのやり方は、各方面からの不評を買い、特に面白くない後白河法皇(ごしらかわほうおう)さまのお子さまである以仁王(もちひとおう)さまは、周囲からの焚きつけもあって、とうとう平家打倒の令旨(りょうじ。律令制のもとで出された、皇太子・三后(太皇太后・皇太后・皇后)の命令を伝えるために出した文書)を出し、平家を追討せよと全国に号令を発した。色めき立つ源氏勢その他の者たち。一方清盛くんは、白拍子を寵愛するなど酒と女に溺れる日々を過ごしているのであった・・・・。



    本日は、清盛くん「奢る平家」の本領発揮、と言いたいところですが、それは宗盛くんが気合い入れてやってくれてましたね。
    昔の竹馬を見て、その前にお母さんの時子(ときこ)さんに「情けないっ」と呆れられてたから、あの思い出の竹馬で、一門のために皆がどんなに努力してきたかを思い出して反省するかと私なんかは思ったんですがね、本物の馬、それも名馬をいじめに出るとは・・・。

    動物をいじめるのはイカンよ。
    弁護の余地もない。滅んでもしょーがないぞ、平家。

    それにしても今回もいい味出してたのが清盛くんの義弟の時忠(ときただ)。人間の欲望など、人間的なものを誰よりも理解し肯定している彼もが、清盛くんに着いて行けないものを感じている。
    あげくに、美女をはべらし美酒に溺れる享楽の只中にあるような清盛くんを「まるで弔いのようだ」と表現する。

    清盛くんの享楽の中に退廃を見ている――哀れみすら感じながら、日本国を制覇した義兄を見つめる彼は、なかなかに面白い、というか、作者からすると使い勝手のいいキャラ、というか、使ってみたくなるキャラなんだろうな、と思いましたね。

    でも、なんか清盛くんもそれはわかっているみたいな気がしますね。
    我侭言いたい年頃なんだと、私は思いました。

    たくさんの、本当に沢山の犠牲を払って、屈辱に耐えて、やっと手に入れた頂点なのに、自分が望んだほどじゃない、もっと素敵なものであるはずなのに、なぜまだ思い通りにならないものがあるんだ? 頂点に立ったのにそれはないだろ――という感じ。

    それを、結局は酒と女でごまかす孤独な覇者、清盛くん。

    武士は寂しさを武力で埋めるもんですが、来週はそれができるのかな?
    予告だと、平家圧倒的勝利、みたいですけどね。

    (ああ、個人的な希望を書けば、源平合戦になったら、オープニングの映像は、前半の武士バージョンに戻して欲しい。平家には、やはり武士で終わって欲しいのでね。舞う公卿バージョンより、弓引く武士バージョンの方が、私は非常に好きだったから)



    はてさて、私個人的には法事の絡む日曜日。繰り返しになるけど、今後の私はドラマを観られるのか観られないのか?
    来週は、どうなりますことやら。









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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    清盛の横暴に抵抗した女たちの物語。日本画の実力派と児童文学の新鋭が創った、美術本として大人も楽しめる、京の歴史絵本。

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    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    『新吾十番勝負』シリーズ『若さま侍捕物帖』シリーズなど、東映時代劇の黄金期をささえた不世出の美男俳優大川橋蔵の世界。没後20年記念出版。

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    京都の寺院には日本を代表する庭園が多く存在し、それは奈良の寺院をはじめ地方のお寺を圧倒しています。なぜ京都の寺院には名庭が多いのか? 「にわ」とは一体何なのか? など、京都の寺院30ケ寺の庭園の分析を通じて、庭に一貫して流れる構造や思想、各寺院の庭園の知られざる変遷・歴史を探ります。単なる庭園のガイドではなく、庭園を超えて寺院の境内や周辺の景観をも含め、「てら」と「にわ」の関係、「庭」と日本文化の関わりについて考察する一冊。
    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    林泉を楽しむ。景観を探求する。京都の寺院30ヵ寺の庭園、さらに寺院の境内や周辺の景観を通じて、日本文化にとっての「にわ」について分析。新視点の庭園論。
    【目次】(「BOOK」データベースより)東寺・東寺の「にわ」-平坦な境内は、京都の庭の原形/西本願寺・虎渓の庭と白書院ー聚楽第伝来の巨石連なる「もてなしの庭」/東本願寺・門徒衆をもてなす「園」と「殿」-市中に展開する数寄と水の庭・渉成園/東福寺・「伽藍面」に別荘・月輪殿の記憶ー東福寺の境内と方丈・塔頭の庭園/泉涌寺・仏の庭と神の庭ー境内の景観は雄大な大庭園/智積院・学問の寺ならではの軽快感と華麗さー智積院・名勝庭園の構造/妙法院・平重盛「小松殿」の庭園を空想ー積翠園と妙法院/知恩院・京都の庭にあらわれる東国・鎌倉の風ー方丈庭園は常在光院庭園の後裔?/青蓮院・花の庭・数寄の庭から緑濃き寺にー検証、中世・近世の青蓮院庭園/南禅寺・貴族遊興の場から禅の庭への変身ー大方丈庭園と南禅院庭園〔ほか〕





    私個人は法事の続く日曜日。
    でも今週もなんとか観られました。


    本日の清盛くん。
    真っ赤ないつもの入道スタイル。今週からは、かなりフケたメイクになってるのかな?

    他の平氏のみなさんもお変わりありません、と言いたいところですが、何人か亡くなりましてちょっと暗雲たちこめてますかね。

    一方、伊豆の綺麗な頼朝(よりとも)くんは、政子(まさこ)ちゃんとの間に娘さんが誕生してたりして、幸せいっぱいですね。そろそろ源氏勢の形勢逆転、かな。


    さて、本日のストーリーは、・・・・

    清盛くんの娘で摂関家に嫁いでいた盛子(もりこ/せいし)ちゃんが病死。そして清盛くんの嫡男・重盛(しげもり)くんも失意の中で死に、後白河法皇(ごしらかわほうおう)さまは、関白・藤原基房(もとふさ)に命じて盛子ちゃんの所領を没収、そして重盛くんの領地も没収する。このたび重なる仕打ちにさすがに清盛くんもブチ切れ、とうとうクーデターを起こして後白河法皇さまを鳥羽に幽閉。かくして、全ての実権を握り、武士として初めてこの国の頂に立った清盛くんであった・・・・。


    本日は、ドラマとしてはストーリーを追うだけの凡庸な展開。
    武士として初めてこの国の頂点に立ったという清盛くんの悲願達成の回なのに、感動が薄かったなー。
    重盛くんの熱演が無ければ、ホントにつまんなかったよ。

    それにしても法皇さま、ほとんど死にかけている重盛くんにすら双六相手をさせるのだから、非情というか、どっかイっちゃってるというか、そんな人だとは知っていたけど、相変わらず自分を貫いておりますね。
    (遺言くらい双六勝負の勝敗に関係なく、素直に承知してやれよ)

    そんな法皇さまに忠義を尽くした重盛くんは哀れだけども、日本的忠義というのはそんなもの。
    主君がどんなに酷い人でも、悪人でも、真心で仕えるというのが忠義の道だからしょーがない。

    「義」と(いう漢字)は、「我を美しくすると書く」なんて言い古された表現があるけれど、「義」は自分の義(ただしさ)を貫くことだから、自分が美しく正しい生き方だと信じた道を貫くことこそが大事なのよ。
    というところで、重盛くんはとりあえず「以って瞑すべし」なんでしょうか。

    それにしても、ずっと以前のドラマのシーンが再生されて、そういえばそんなこともあったなー、と思い出しました。(第9回 2012.3.4放送「ふたりのはみだし者」)

    初めての息子(重盛くん)誕生に喜ぶ清盛くんちにやってきて、双六勝負の戦利品としてその息子を差し出せと迫る若き日の法皇さま。絶対に負けられない清盛くんは、焦るほど窮地に追い込まれ、最後の賽をなかなか振れないでいると、当の重盛くんが賽を振ってしまい、それで勝利した清盛くん・・・。

    思えば、この息子・重盛くんは、清盛くんの守り神であったのだな。

    その彼が失われて・・・なんか平家の結末が見えてきた今日この頃ですね。


    はてさて、私個人的には法事の絡む日曜日。繰り返しになるけど、今後の私はドラマを観られるのか観られないのか?
    来週は、どうなりますことやら。











    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    千人の美女から選びぬかれた美少女常葉-。源義朝に愛され、二十三歳の若さで義経ら、三兄弟の母であった彼女が敵将・清盛の女となったのはなぜか。美しくも哀しい平治物語の世界を描く表題作のほか、『弓矢の話』『平重盛という人物』を収録。
    【目次】(「BOOK」データベースより)
    弓矢の話/常葉御前のこと/平重盛という人物



    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    日本で現在流布している「故事成語」は、中国の原典にはない文字が入っていたり、意味が反転しているものがある。なぜこのようなことが起きたのだろうか。本書では、「杞憂」「出藍の誉れ」「塞翁が馬」などの具体的な熟語を手がかりとして、中国の百科全書といわれる「類書」(『芸文類聚』『太平御覧』など)に、これらがどのように記載されているかやその変遷を追うことで、故事成語の誕生を明らかにする。古典の中に記された故事が「類書」に採録され、テキストが変容することによって、もとの意味とは分離された成語が誕生する過程を追った画期的な論考。

    【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 テキストと言葉/第1章 「杞憂」の誕生-原典からの飛翔/第2章 成語を生み出す母体-中国の百科全書/第3章 「沈魚落雁」の反転-意味の転換はなぜ起こるのか/第4章 「出藍の誉れ」の成立-類書の変容と読書人の変化/第5章 二つの「朝三暮四」-出典と主題のねじれ/第6章 「塞翁が馬」の由来-「翁」はどこから来たのか/終章 テキストの変容と成語の誕生